小説

　４番の山田をキャッチャーフライに仕留めた後、細田兄は続く５番６番も難なく抑え、２回表はあ ...

　２回表。マウンドには細田兄、そして打席には４番バッターの山田が入る。 (こいつがもう１人 ...

　今日の比嘉はコントロールが安定しておらず、キャッチャーの西郷が構えたミットの位置よりも、 ...

(監督に言われた通り低めに投げてみたけど、まさかここまで効果があるとはな。監督があそこまで ...

「解説の小田さん、いよいよ安達君に打席が回ってきましたね」 「私が監督なら、例え初回からで ...

「船町北高校の先頭バッターはキャプテンの星君ですが、どういった選手でしょうか？」 「先ほど ...

　２０１７年７月２５日。夏の甲子園千葉大会決勝戦が今、始まろうとしていた。 「さあいよいよ ...

「勝負させてください。去年の春季大会で安達にやられたリベンジができるのは、明日がラストチャ ...

　時を同じくして、三街道高校でも明日の決勝戦に向けてのミーティングが行われていた。 「明日 ...

「わかってはいたものの」 「龍谷が負けたんだな」 「三街道強すぎだろ」 「細田兄だけでも厄 ...