ダーリン(小説現代ショートショートコンテスト没作)

 世界のグローバル化が進み、国際結婚をするカップルが増えてきているようだ。

「私は日本人で、私のダーリンはアメリカ人です。初めて彼との結婚の話をした時は、みんなに反対されました。確かに国際結婚は、文化の違いによってうまくいかなくなるカップルも多いようです。しかし、私達の場合は逆でした。そもそも、育ってきた環境や価値観が違うという前提で付き合い始めているので、それをお互いに受け入れようとする心構えができていました。日本の人と付き合っていた頃は、少しの価値観の違いがあるだけで、相手をすぐに嫌いになってしまうことが多かったので、それとは真逆でしたね。あと、彼は本当にストレートな愛情表現をしてくれます。日本ではなかなかそういう人っていないですよね。彼と結婚できて、本当に幸せです」

「私はアメリカ人で、私のダーリンは日本人です。私は彼と付き合うまでは、日本人男性に対して少しマイナスなイメージを持っていました。とにかく愛情表現が下手で、愛してるの一言も言ってくれない、そんなイメージです。確かに彼も、私はたくさんアイラブユーと言っているのに、彼の方からは全然言ってくれませんでした。そんな彼が初めて愛してると言ってくれたのは、プロポーズの時でした。そして結婚してからは、まだ一度も言われていません。ひどい話ですよね。でも、普段の何気ないしぐさの中に、彼の愛情を感じることができるんです。アメリカの人と付き合っていた頃は、とにかく何度もアイラブユーと言われました。けれど、そのたくさんのアイラブユーよりも、彼のたった一度の愛してるの方が、私の心には何百倍も響きました。彼と結婚できて、本当に幸せです」

 世界のグローバル化が進み、同性結婚をするカップルも増えてきているようだ。