主人との日常(阿刀田高のTO-BE小説工房課題【リモコン】没作)
午前八時。朝食の準備が整ったので、主人を起こしに行った。 「あなた、ご飯よ」 「うるせえ ...
五千円札彼氏(阿刀田高のTO-BE小説工房課題【隣人】没作)
「ねえ美香、先月の女子会で話してた新しい彼氏とはうまくいってる? 何か不満とかない?」 「 ...
隣人を愛せよ(阿刀田高のTO-BE小説工房課題【隣人】没作)
「今週の土曜日の夜に古い友人の家に遊び行こうと思うんだけど、いいかな?」 「帰りはどうする ...
鮎占い(阿刀田高のTO-BE小説工房課題【鮎】没作)
『三階 鮎占い 一時間千円』 駅前にある古びたビルの前に、こんな看板が置いてあった。鮎占 ...
ストーカー(阿刀田高のTO-BE小説工房課題【落とし物】没作)
絹のように滑らかな肌。キラキラと透き通った瞳。まっすぐ鼻筋の通った鼻。ぷっくりとセクシー ...
NAK(阿刀田高のTO-BE小説工房課題【夢】選外佳作)
「ピンポーン」 私はチャイムの音で目を覚ました。眠たい目をこすりながら、ドアを開ける。 ...
パラソルシュート(阿刀田高のTO-BE小説工房課題【かさ】選外佳作)
「速報です。アメリカ航空の一九四便が、太平洋沖で墜落し、乗員乗客二九〇名が死亡、十七名が行 ...
バラバラの時計(阿刀田高のTO-BE小説工房課題【落とし物】没作)
俺の息子は、三月三一日生まれだ。 早生まれなため、同学年の子と比べると背が小さく、大き ...
白い影(阿刀田高のTO-BE小説工房課題【影(陰)】没作)
「山田さん。誰かご家族の方はおりますでしょうか?」 「いえ。両親はもう他界していますし、妻 ...
落恋注意(阿刀田高のTO-BE小説工房課題【標識】没作)
「落石注意の標識はな、落ちてくる石じゃなくて、落ちている石に注意しろって意味なんだってさ」 ...