爆笑問題カーボーイショートショートショート(テーマ:片思い)没作【うんこウーマン】

 授業中にうんこを漏らしてしまって以来、私はクラスの男子達から、うんこウーマンとからかわれるようになってしまった。今日も私が教室に入ると、早速男子達が近づいてきた。 

「よっ、うんこウーマン」 

「うんこウーマン、今日はウンコしてきたか」

「うんこウーマン、お前オムツ履いとけよ。いつ漏らしてもいいようにさ」 

 私はそんな男子達を無視して席に着くと、うつ伏せになって耳をふさいだ。 

「おい、無視すんなようんこウーマン」 

「聞こえてんだろうんこウーマン」 

「ウンコウーマン、もしかしてうんこ我慢してんのか」 

「ミナサンイイカゲンニシテクダサーイ!」 

 その声は、昨日アメリカから転校してきたマイケル君だった。 

「サッキカラウンコウーマンウンコウーマンッテ、タナカサンガカワイソウデ―ス」 

 マイケル君ありがとう。こんな私をかばってくれて。私はその瞬間、マイケル君のことが好きになった。 

「タナカサンワショウガクセイナンデスカラ、ウンコウーマンジャナクテ、ウンコガールトヨブベキデ―ス」 

 私の恋は、またもや一瞬で砕け散った。