爆笑問題カーボーイショートショートショート(テーマ:片思い)没作【失恋の味】
今日は片思いをしているタカシ君に告白する日。朝から緊張して、せっかく作った朝食も、なかなか喉を通らない。気がつくと彼との約束の時間が迫っていて、私は慌てて家を飛び出した。
「ごめんタカシ君。待った?」
「俺も今きたとこだよ。それで、話って何?」
「私、タカシ君のことが好きです。良かったら私と付き合ってください」
「ゴメン無理。話ってそれだけ? じゃあ俺帰るねさよなら」
あっさり振られてしてしまった私は、家に帰ると、ショックのあまり布団の中にこもって三日三晩泣き続けていた。さんざん泣いてスッキリした私は、お腹が空いたので何か食べようとリビングに行くと、三日前に食べた朝食の残りが。今からご飯を作るのもめんどうなので、私はそれを食べることにした。失恋の後に食べる初めての食事は、どこか甘酸っぱい味がした。
それからしばらくして、私はトイレにこもりっきりになった。
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