お餅何個入れる?(東京新聞300文字小説没作)

 冬休みの最終日。何とか宿題を全部終わらせることができた僕は、安心して眠りについた。

 しかし翌朝、僕は大事な忘れ物に気付いてしまった。

「自由研究するの忘れてた!」

 どうしよう。慌てている僕に、お母さんは呑気に話しかけてくる。

「ねえ、お雑煮にお餅何個入れる?」

 その瞬間、僕の頭の中に名案が浮かんできた。

 いつもより早めに登校した僕は、教室にクラスメイトがやってくる度に同じ質問をした。

「あけおめ。突然だけどさ、お雑煮にお餅って、何個入れる?」

 始業式のあと、自由研究の発表会が始まり、僕の出番が回ってきた。

「僕の自由研究は、お雑煮に入れるお餅は何個が一番多いのかについて調べました」