大嫌いな6月(東京新聞300文字小説没作)

 ついにきてしまった。私の大嫌いな6月が。

 ゴールデンウィークがある5月からの、祝日が一日もない6月。

 天気の良い日が多い5月からの、梅雨でじめじめした日が続く6月。

 もう6月なんてなくして、5月のあとは7月にしちゃえばいいのに。そんなことを本気で考えてしまうくらい、私は6月が大嫌いだ。

 毎年この時期になると、あまりに憂鬱過ぎて無気力になってしまう。学校や会社を休んでしまうこともしばしば。

 今年は特にひどい症状なので、私は一度お医者さんにみてもらうことにした。

「……なるほど。これは珍しい病気ですね」

「あの、一体なんて病気なんですか?」

「6月病です」